105万人以上の“コミュ下手さん”が実践している「話し方」の8つのコツ

人付き合い、得意ですか?
「人前で頭が真っ白に」「初対面で緊張」など、誰しも1つ2つは “苦い経験”を持っているのではないでしょうか。
それは、あなたの性格のせいではありません。人付き合いで大切なのは、「話し方」! 105万人以上に読まれたミリオンセラー本から、話し方のヒントを解説します。
ミリオンセラー本『人は話し方が9割』とは
日本出版販売の発表によると、2022年上半期ベストセラーランキングでNo.1を獲得! 2021年度も年間1位で、一向に下火になる気配がありません。
2022年6月1日時点で、累計発行部数は105万部。家族、友人、ママ友、ビジネスなどあらゆる場面で活用できそうなので、一読の価値ありです!
『人は話し方が9割』が人気のわけ
『人は話し方が9割』は、コミュニケーションのコツをやさしく記した本です。
「自分も相手も否定しない」
「うまく話そうとしなくていい」
「苦手な人には、話しかけなくていい」
「正論は『ストレート』ではなく『変化球』で伝える」
「幸せでありますように、と相手の幸せを願いながら話す」
など、教えてくれるコツの数々はどれも自分の“ありのまま”を認めてくれるもの。難しいメソッドではないので、誰もが手軽に実践できそうです。
特に最近は、コロナ禍ということもあり、「おうち時間」が増えました。仕事をしている方も在宅勤務が増えて、人とのコミュニケーションの機会が減ったのではないでしょうか。
でも、だからこそ、見直されるコミュニケーションの重要性。『人は話し方が9割』が教えてくれるさまざまな「コツ」は、新たな人間関係構築に役立つはずです。
話し方やコミュニケーションの8つのコツ
『人は話し方が9割』では、話し方やコミュニケーションのコツなどがわかりやすく説明されています。
一例ですが、この本の内容を紹介しますね。
話す力は「スキル」より「メンタル」
テレビで楽しそうにトークしている芸能人たち。「自分もあんなふうに堂々とできたらなぁ」なんて思ったことはありませんか?
話す力で大切なのは、スキルではなくメンタル! “気の持ちよう”で、いくらでも世界は変わるのです。
1.自分をラクに楽しく肯定する
人とのコミュニケーションで失敗した経験がある方は、「自分は人と話すのが苦手」と思い込むことが少なくありません。
自信を喪失した状態だと、「今回もどうせダメになるに違いない」「自分には無理」などどうしてもネガティブになってしまいます。これだと、前向きな楽しいトークは難しいですよね。
まずは、自分を肯定してあげましょう。
難しく考えなくて大丈夫。「平気平気、なんとかなるさ」くらいにドンと構えると、気持ちに余裕が出てきますよ。
2.相手の言葉を、必要以上に重く受け止めない
「そういうこと、あまり人に聞かないほうがいいよ(言わないほうがいいよ)」なんて誰かに言われたことはありませんか?
良かれと思ってした発言なのに、相手に嫌がられてしまったら、「自分は人と価値観が違うんだ。気軽に話題を持ちかけるのは怖い」と萎縮してしまいますよね。
でも、一回や二回の失敗で「すべて」の会話を怖がる必要はありません。
「この人はこういう考え方なんだな。今後この人にこの話題はやめておこう」と、その失敗した部分だけピンポイントで避ければ、それで済む話なのです。
3.話している相手を否定しない
「それは違う」「もっとこうすべきじゃない?」など、相手にひと言ふた言伝えたくなるときってありますよね。
あなたの意見が正論だったとしても、相手に伝えればグサッときて自己肯定感が下がります。
結果、ギスギスした雰囲気になり、自由でオープンなトークとは程遠い状態になってしまうでしょう。
お互いに会話を楽しめる心地よい空間をつくるためには、「否定」をしないことが大切。
自分を肯定してくれる人だと、居心地がよいので、相手はあなたにさまざまな話題を振ってくれるでしょう。あなたも相手の好意を感じ取り、自然な「会話のキャッチボール」を楽しめるはずです。
相手を否定せず、また自分を否定されることもない、「相互全肯定」のスタンスがポイントですよ。

普通の人が簡単に話せるようになるコツ
人と話すとき、ついギクシャク。帰宅した後、「私は本当にダメな人間だ」なんて落ち込んでいませんか?
3つのコツを意識すれば、誰でもスムーズに会話できるようになります。ぜひ今日から実践してください!
4.マイナストークをしない
誰かと会話するとき、実際に口にはしなくても、頭ではさまざまなことを思い浮かべているのではないでしょうか。それらすべて、実際に発言して構いません。
特に社会においては、多種多様なアイデアが求められます。発言がポジティブなものであれば、その場の空気そのものが前向きになり、「また発言してみたい」とプラスの連鎖が起こるはずです。
もしあなたが話を聞く側だった場合は、誰かの発言に対して「それは違うと思う」なんて否定しないように心がけてください。否定されると発言者が委縮するうえ、その場の雰囲気もネガティブになりがちです。
どのような場面においても、「マイナストークをしない」ということが自由な会話をうながすと覚えておきましょう。
5.笑顔でうなずく
相手が何を発言したとしても、笑顔でうなずいてあげましょう。
相手は「肯定された」と感じるので、さらにトークのスイッチが入るはずです。
繰り返すほど、相手はあなたに心を開いていきます。自由に発言しやすい雰囲気なら、きっとあなたも会話を楽しめるでしょう。
6.プラスの前向きトークをする
『人は話し方が9割』では、「人をほめること」「感動した話をすること」「今の現状を良くしていこうとすること」の3つを「プラストーク」と呼んでいます。
プラストークには人を元気にしたり場を明るくしたりする力があるので、会話のときは常に意識してくださいね。
なお『人は話し方が9割』の筆者は、コミュニティーの中で「マイナストークをした人は退場」のルールを課しているそうです。
無意識のマイナス言葉は、決して少なくないでしょう。家族や友人に協力を得て、「プラストーク コミュニティ」をつくるのも良いですね。練習を重ねていけば、プラスの前向きトークが自然に定着していくでしょう。
話し方が100%うまくなる究極のスキル
最後は応用編。
「話し方のコツ」に慣れてきたら、「話し方のスキル」を最大まで高めていきましょう。
7.相手の立場に立つ
『人は話し方が9割』では、相手の立場や気持ちを考えることが大事だと繰り返し述べています。
自分と他人では、価値観や環境が違うもの。だからこそ誰かと話すときは、相手の立場に立って「相手軸」で話をしましょう。相手の立場に立てば、相手の発言を否定するような言葉も出にくくなりますね。
相手にとってあなたは良き理解者になりますし、あなた自身の世界もどんどん広がっていくはずです。
国語のテスト問題で、『このとき〇〇くんはどのような気持ちでしたか。50字以内で答えなさい』のような設問がよく出ていましたが、相手の立場に立つというのはちょうどそのようなイメージでしょう。
8.相手が「幸せでありますように」と祈りながら話す
誰かと話しながら、常にその相手の幸せを願う。これってとてもステキなことですね。
相手に対してあたたかくポジティブな心を持っていれば、不満や愚痴などのマイナストークは自然と少なくなるでしょう。
あなたの好意を、相手はしっかり感じ取ってくれます。あなたに心を開くので、さらに会話しやすくなるはずです。
「情けは人のためならず」といいますが、これも似たようなもの。相手の幸せを想う気持ちは、きっと自分に返ってくるでしょう。
『人は話し方が9割』は、105万人以上の“人付き合いが苦手さん”の悩みを解消してきたミリオンセラー本です。
気さくに話しかけてくれるあの人や、話すと居心地がいいあの人も、もしかしたらこの本の愛読者かもしれませんね!

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。