3位は投資、2位はスポーツ、1位は……?令和の親が、子どもに経験させたいこと

「子どもの将来につながる経験させてあげたい」そう考えているパパやママもいるのではないでしょうか。今回は、150名の保護者に聞いた「小さいうちに経験させたいこと」ランキングを紹介します。
子どもの頃の経験が生きる力になる
国立青少年教育振興機構が行った調査から、子どものころにさまざまな経験をさせることが、子どもの社会を生き抜く資質・能力(へこたれない力、自己肯定感、意欲、コミュニケーション能力)などを高めることが明らかになっています。
社会を生き抜く資質・能力をはぐくむために必要な「小中学生の体験」には、以下のものがあります。
- お手伝い
- 家族行事
- 友だちとの外遊び
- 友だちとの室内遊び
- 学習塾
- スポーツクラブや少年団
- 文化系の習い事
- 体育祭や文化祭の実行委員
- 委員会の委員(保健、美化等)
- 部活動の部長や役員
- 運動系部活動
学習や習い事にだけに関わらず、お手伝いや外遊びなど、身近な経験にも社会を生き抜く資質・能力を身につけることにつながることが分かります。
また、「友だちとの外遊び・室内遊び」に加え、「スポーツクラブや少年団」「文化系の習い事」が、小中学生の自己肯定感や意欲、コミュニケーション力をはぐくむようです。
「小さいうちに経験させたいこと」ランキング
何事にも積極的に取り組み、さまざまなことに挑戦し、失敗しても力強く生きていってほしい。これは多くの保護者の願いでしょう。そんな社会を生き抜く資質や能力は、子どものころの体験で得られることがわかりました。
では具体的に、今どきの保護者が「子どもが小さいうちに経験させたいこと」は何なのでしょう。「おうち教材の森」が、中学生以下の子どものいる保護者150人に実施したアンケート調査の結果を、回答内容とともにランキングで発表します。
5位:プログラミング
・PCに強くなって欲しいから
・日本で人手不足であり、プログラミングを使いこなせたら将来お金も稼げるから
・うまくいけば自分でプログラムを自作開発できてPC作業に貢献できるかもしれないから
・プログラミング技術で周りに差をつければ、この先どんなに勉強が出来なくても食べることに困らないから

4位:読書
・子供の頃から読書の習慣をつけておくと国語力の高い大人になりやすいから
・想像力が広がり語彙も豊富になる気がする
・読書は、自分が知らない知識や体験が書かれているので子どもから大人になっても自分の為になると思う

3位:投資(お金のこと)
・世の中のお金の流れを把握できる様になればどんな事をすれば儲かるか必然的にわかるから
・お金を稼ぐ力は生きる力とイコールだと思うため
・今後ますます経済格差が広がるし、私自身一番小さいときに学びたかったなと思っているから

2位:スポーツ
・精神や身体を鍛えさせたい
・忍耐力と体力がつくから
・スポーツというか水泳。まず自分の身を守るためのスキルになる
・小さい頃から体を動かし、その楽しさに触れることで大人になっても習慣的に運動に取り組むことができる

1位:英会話
・家では教えられないし、将来英語が喋れる方が子供の可能性を広げられそうだから
・将来役に立つ可能性があり、学校の勉強にもついていきやすい
・英語の情報を仕入れられるだけでも視野がだいぶ広がると思う
・世界に目を向けられる

英会話、投資(お金のこと)、プログラミングなど、未来の予測をすることが困難な状況で、日本の経済低迷が進む中、子どもの将来を見据えた経験をさせてあげたいと思う保護者が多いようですね。
「子どもに有意義な体験を」と思うと、どうしてもお金がかかってしまうように思ってしまいますが、今はオンラインスクールで手頃に学べたり、無料でサービスを受けられたりもします。

ぜひ「ソクたま」の記事も活用しつつ、お子さんの将来に役立つ経験をさせてあげてくださいね。
<参考資料>
・国立青少年教育振興機構「社会を生き抜く資質・能力をはぐくむために必要な子供の頃の体験」
・【調査結果】小さいうちに子どもに経験させたいことは?1位は「英会話」!

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。