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ソクラテスのたまご

2019.04.04

【学童の基礎知識:後編】活動内容や職員について紹介

前回、「学童保育ってこんなところ!活動内容や利用条件等をご紹介 前編」では学童保育の利用条件に注目してお話ししてきました。今回はその後篇として、学童保育の活動内容や施設で働いている先生がどのような方々なのか、児童たちがどのように過ごすのかを勤務経験のある筆者がご紹介します。

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学童保育って何時までやってるの?

仕事などで日中の育児が難しいからこそ学童保育を利用するのだと思います。

 

だからこそ、学童保育が何時から何時までやっているのかは重要で、あまりにも閉所時間が早いのでは会社を早期退社しないとお迎えに間に合わないかもしれません。

 

厚生労働省の定めによると学童保育は年間250日以上、平日3時間以上、休日(土日、長期休暇等)8時間以上は開所するべきとしています。ただし、開所日数や時間はあくまで「参酌すべき基準」とされ厳密には守らなくても大丈夫です。

 

運営方針や職員の配置によっては遅くまで開所できないこともあり、施設ごとに開所日数や時間は様々。お迎えに間に合わずに何度も閉所時間を過ぎてしまうと施設側から注意を受けることもあるだけに、細かな利用環境まで把握しておくことが必要です。

 

ちなみに、筆者が働いていた施設では17:00〜18:00までにお迎えをお願いしていました。しかし、正直なところ仕事などで時間内のお迎えが難しい保護者も多かったため、19:00までの「延長保育(追加料金)」で対応していたこともあります。

 

学童保育ではどのような活動をしてるの?

先述したように、厚生労働省の基準はあくまで参考程度なため、学童保育の開所日数や時間は施設によって差があります。

 

そこで、実際に筆者が勤務していた施設の平日の活動内容をざっくりとですがまとめてみました。

<1日の活動内容>

・14:30〜14:45…開所
・14:45〜15:15…自習
・15:15〜16:00…自由
・16:00〜16:30…おやつ
・16:30〜18:00…自由(お迎え)
・18:00〜19:00…閉所(延長)

 

放課後、児童たちが施設に入ったらまずその日の宿題をする「自習時間」が、1年生から6年生までが集まったら晩御飯までのつなぎとして「おやつ時間」が設けられています。

 

自由時間は施設内であれば基本的に好きなことをして遊ぶことが可能です。

 

さらに、学校や公園などに隣接している施設であれば、職員の付き添いのもと外で遊ぶことも。

筆者自身、その施設で唯一の男性職員であったこともあり毎日のように児童たちとドッチボールや鬼ごっこをしてグラウンドを走りまわっていました。

 

また、季節行事を行っている学童保育も多くあります。

 

例えば、夏には七夕やプール、冬にはクリスマスや豆まきなど。施設によっては親子で参加できるイベントを開催しているところもあり、申し込む前にはどのような行事があるのかも確認しておくのがいいです。

 

学童保育の“先生”ってどんな人たち?

学童保育では職員のことを“先生”と呼ぶことが多いです。しかし、実際に施設で勤務をしている方のほとんどが有資格者、学校等の先生ではありません。

 

では、学童保育で勤務しているのはどのような方なのかと言うと、主に以下の3つに分類されます。

 

現職の先生


小学校の先生は児童が下校した後も事務作業が残っていますので、学童保育にはまず関わっていません。

ただ、運営母体が保育園や幼稚園を兼ねているところも多いので、施設によっては現職の保育士や社会福祉士が勤務の一部として配置されていることもあります。

 

有資格者


退職した元先生、小学校教諭や保育士等の資格を所有している方が配置されることも。

 

学童保育では1集団あたり2人以上(1人は補助員で代用可能)の保育士または社会福祉士等の配置が義務付けられていますので、どの施設にも少なくとも1人は有資格者が在籍しています。

 

一般の方


実際に勤務している方のほとんどが資格を所有していない一般の方々です。

 

しかし、まったくの未経験者がいきなり児童たちと関わるのは保安上等の不安がありますので、大半の施設では子どものいる方を積極的に採用しています。いわゆる“地域のお母さんたち”が学童保育の先生として勤務していることが多いのです。

 

つまり、一部の現職の先生や有資格者が管理者として、一般の方がその補助をするかたちで学童保育は運営されています。施設によって割合は様々ですが、現職の先生や有資格者が全体の1〜2割、一般の方が8割以上というのが一般的な配分でしょう。

 

学童保育は子育てをサポートする施設

学童保育は小学校と関係が深いだけに、どうしても小学校の延長として思われがちです。しかし、紹介してきた通り、職員のほとんどが一般の方なだけにあくまで保育をサポートする施設であり、小学校のように教育をする空間ではありません。

 

学童保育とは家庭の事情等でどうしても夜遅くまで1人ないし兄弟・姉妹で過ごすことになる子どもたちに、保護者が迎えにくるまで安心して過ごせる環境を提供することを目的としています。つまり、学校というよりも「家庭」をイメージさせる施設なのです。

 

共働き家庭の方にとって、これから子どもが小学1年生になる方にとって「どこに預けるのか」は大きな問題となります。施設によって利用条件や人数制限等はありますが、学童保育を必要する方はぜひ上手に活用していただければと思います。

 

堀本一徳

堀本 一徳

ライター、デザイナー、カメラマン。大学在学中に小中高の教員免許を取得。児童相談所、学童保育所での指導経験をもとに教育に関する情報を発信している。普段はライターのかたわら、ウェブデザイナーやカメラマンとしても活動。TRUNK.(http://studio-trunk.jp/)

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